ミリタリーの定番!【MA-1】のアレコレを分かりやすく徹底解説!

数多くのラックにかかっているMA-1ミリタリー

こんばんは。Yudaiです。

今回はセレクトショップと古着屋で2足のわらじを履く、ファッション、アパレル業界8年目の現役販売員の僕が、ミリタリージャケットの定番MA-1をご紹介します。

ミリタリーファッションについて詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

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MA-1の歴史

MA-1は1950年代から1980年代までの約30年間アメリカ軍でフライトジャケットとして採用されました。

MA-1は通称ボンバージャケットと呼ばれる事もあります。

1947年にアメリカ空軍(US AIR FORCE)は誕生します。それまでは、アメリカ陸軍(US ARMY)の中のアメリカ航空隊(US ARMY AIR FORCE)という陸軍の一部でした。

空軍(US AIR FORCE)が誕生したのをきっかけに、1950年代頃から軍用飛行機がプロペラ機からジェット機に移行し始めます。機体のアップグレードにより飛行する高度も高くなりました。そこで、1940年代まで主流だったレザーだと空で凍ってしまうという理由からナイロンを使ったフライトジャケットが誕生します。

MA-1は主にミディエイターゾーンと言われる-10°〜10°の間で飛行機のパイロットが着用する為のジャケットです。

MA-1はB-15というフライトジャケットの後継モデルで、MA-1の後継モデルがCWU-45/Pというモデルになります。

B-15→MA-1→CWU-45/P

という流れになります。

今回は、MA-1の紹介ですので、B-15とCWU-45/Pの詳しい説明は割愛します。

MA-1は約30年の間に様々なマイナーチェンジが施され、大きく3つのカテゴリー分類される事が多いです。

主には、

  • 初期モデル(1950年代)
  • 中期モデル(1960年代〜1970年代)
  • 後期モデル(1980年代)

に分類されます。

簡単に期間別に大きな変更点をご紹介します。

 

年代別ディテールの特徴

MA-1に限らずミリタリーアイテム、軍物にはモデルチェンジの過渡期に必ずイレギュラーモデルが存在しますが、今回は年代別に有名で大きな変更点をご紹介します。

初期モデル(1950年代)

1950年代のma-1

最初期のMA-1の特徴は、ライナーカラーにグレーを採用しています。

また、胸部に酸素マスク用のタブが付いています。

中期モデル

1960年代

1960年代のma-1

出典:base

中期モデル(1960年代)の特徴は、ライナーカラーがレスキューオレンジに変更されリバーシブル仕様になります。これは、飛行機から脱出したり墜落したりした時にジャケット裏返しに着てレスキュー部隊から発見されやすくする為です。

また、初期モデルに付いていた酸素マスク用のタブが排除されます。

1970年代

1970年代のma-1

出典:base

中期モデル(1970年代)の特徴は、ライナーカラーにレスキューオレンジを採用しリバーシブル仕様は引き継いで、ポケットがフラップポケットに変更されます。

後期モデル(1980年代)

1980年代のma-1

後期モデル(1980年代)では、パイロット用ではなく、整備士用のジャケットになるのが最大の特徴です。(厳密にはフライトジャケットではない)

そのため、ライナーカラーがレスキューオレンジからグリーンに変更されます。もちろん、リバーシブル仕様でも無くなります。

 

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なぜファッションとしてMA-1が普及したのか!?

トップガンのトムクルーズ

出典:cinematoday

1986年に公開された「トップガン」という映画で主演のトムクルーズがワッペンがたくさん付いたG-1というフライトジャケットを着用した事がきっかけにミリタリーアイテムで最もポピュラーだったMA-1が流行したという説が有力です。

しかし、「トップガン」(1986年)の前にも1980年に「ハンター」という映画で、主演のスティーブマックイーンがMA-1を着用しており、どちらがきっかけで本当に普及したのかは定かではないようです。

1994年には、「レオン」という映画で主演のナタリーポートマンがMA-1を着用していた事で、世の中にMA-1のトレンドを後押しをした事は間違いありません。

また、イギリスでは1980年代初頭にフーリガンと言われる不良のサッカーファン達がストリートでこぞって着用していた事も有名です。その後、イギリスでは1980年代半ばからファッションとしてMA-1が取り入れられて行きます。

様々な国で、多くの人が映画やカルチャーから影響を受けて、様々な解釈でファッションとして取り入れられていきました。

このように、ファッションやアイテムのトレンドは、MA-1に限らずごく自然な流れだと言えるでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

MA-1について理解する事ができましたでしょうか?

それでは最後にMA-1のポイントについておさらいしましょう。

  • 1950年代から1980年代まで約30年間採用されていた。
  • 約30年間でマイナーチェンジを繰り返し3つのモデルに分けられる。(初期、中期、後期)
  • 主にMA-1を代表するのは中期モデルである。
  • 映画やカルチャーを通してファッションとして普及した。

洋服を詳しく知っている事が正義ではありませんが、知っていて着ているのと、知らないで着ているのでは雰囲気や、ファッションの深みに大きく影響します。

洋服を理解して、もうワンステップオシャレのレベルを上げる事も大切です。

明日から皆様のコーディネートの参考になれば幸いです。

 

 

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